1.「マカデミアナッツ」は、どのようなものですか。
「マカデミアナッツ」は、原産地がオーストラリアのクイーンズランド州であることから、クイーンズランド・ナッツともいわれています。現在ではハワイ、オーストラリア、南ア、ケニア、グアテマラなど、世界の一部の地域で生産されています。
「マカデミアナッツ」は、その芳醇で、ノーブルな旨味のため、ここ10年の間に世界のグルメナッツとして急速に広まり、ナッツの王様(King of nuts)と呼ばれるようになりました。旅行者がハワイからマカデミアナッツ入りチョコレートやローストされたマカデミアナッツをお土産に持ち帰るので、我が国でも高級ナッツとして知られるようになりましたが、世界の生産量が25,000t/年程度(アーモンドの1/25)とまだまだ少ない状態ですが、健康にも効果があるマカデミアナッツの生産は年々増えています。
2.日本では、マカデミアナッツはどんな風に使われているのでしょうか。
日本では、マカデミアチョコレートが多く、大手製菓会社が作っています。このほか、クッキーや洋菓子、パン、アイスクリームのトッピングなどに様々なサイズのマカデミアが使われています。また料理にも用途が広がっています。
3.「マカデミアナッツ」から生まれた「マカデミアナッツオイル」は、食品としてどんな特長があるのですか?
「マカデミアナッツ」の淡白で軽い食感には忘れ難いものがありますが、75%もの油分が含まれていることは余り知られていません。「マカデミアナッツオイル」も「マカデミアナッツ」と同様に、軽く淡白な食感をもっています。
油でありながら油っぽさを感じさせず、肉、魚料理やサラダなどの素材の美味しさを引き立てます。
60年10月4日の毎日新聞紙上に、島根医大の家森教授等の以下のような研究内容が紹介されました。
「マカデミアナッツオイルに20%以上含まれるパルミトオレイン酸(C16 ;1)は血管細胞に入り込み、壊死(えし)しかかっている血管を再び活性化させる。 したがって脳卒中、心臓病などの血管障害による病気の予防、治療に役立つことが期待される」
4.マカデミアナッツを食べると太るのでは?
油の含有量が多いので太るのではないかと心配しがちですが、ナッツは食品をおいしくし、満腹感を増進します。低脂肪の食事は満足感を得られず、維持が難しいことが証明されています。ハーバード大学で実施した、低脂肪・低カロリー食とナッツやオリーブオイルを使った脂肪をたっぷり含む低カロリー食の比較摂取試験ではナッツを含んだ低カロリー食の方が体重を維持できた人の率が高かったのです。調査報告では総カロリー量をコントロールしている限り、健康的な脂肪を減量プログラムに取り入れても良いと結論しています。減量食に脂肪カロリーを加える場合は、風味だけでなく、一価不飽和脂肪、ビタミン、ミネラル、植物繊維、抗酸化物質を多く含むマカデミアナッツのような食品を選ぶことが不可欠です。
5.「マカデミアナッツオイル」は、食品以外にも用途がありますか?
「マカデミアナッツオイル」には以下のような特長があります。 
(A)
パルミトオレイン酸を多量に含む唯一の植物油です。パルミトオレイン酸は、人皮脂中にも多量に含まれています。特に乳幼児や青年期の若い世代の皮脂に多く、老齢化するに従い漸減してゆくといわれています。
(B)
人皮脂に類似した脂肪酸組成をもち、軽い感触と優れた親和性をもっています
(C)
不飽和脂肪酸の含有量が80%以上を占めますが、一般の液状植物油に比べ数倍~数十倍の酸化安定性があります。
(D)
無色、無臭に近い性状をもっています。
以上のような特長から
(1)
化粧基材として、例えば口紅やファウンデーションなどの油成分として、使用しています。
(2)
また、アロマテラピーのキャリアオイルとしてよく使われています。
(3)
さらに最近では病院などの医療効果の増進のためにも使われるようになりました。
これほどの優れた油脂は今後も発見されることはまずないとまでいわれています。今後も食品以外の用途開発が大いに期待されます。